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奥歯のインプラントは不要?
インプラントは弱ってしまった歯、事故などで欠損してしまった歯などを、顎の骨に人工歯根を埋め込んで固定し、自分の天然の歯と違わないような機能をもつ歯にする技術です。
もっともインプラントは手術を伴うため、心理的不安も多く、費用も高額にのぼるため、インプラントが必要な歯が何本もあっても、とりあえず、見える所だけ、というのが多くの患者さんの心理。
私はインプラント治療ではなく、白い歯にする治療を行いましたが、やはり、見えるところだけ、で前歯の上下8本だけを行い、奥歯は放置しています。
しかし、審美的な側面だけでは澄まされないのが、インプラントの必要な患者さんたちです。
弱った歯から、インプラントで健康な歯を取り戻し、しっかり物を噛めるようになり、体の機能を回復させ、はつらつと暮らせるようになること、それが最重要。
ならば、歯の見た目だけで結論を出すわけにはいきませんね。
では、前歯インプラント・奥歯インプラントの違いって、どこにあるのでしょうか。
前歯だけのインプラントを利用する患者さんのケースには、転倒事故や交通事故、顔面の殴打等により、前歯を折ってしまったというのが多いようです。
この場合、欠損した歯に、インプラントで歯を補うことはもちろんですが、ただ単にきちんと噛める歯を入れればいいというのではなく、見た目にも配慮が行きます。
歯医者さんの間では、審美領域というようですが、笑った時や話をするときに、他人から見える部分は、単に噛める歯があればいいだけではなく、不自然ではないこと、綺麗に整っていることも勘案してインプラントを行う必要があるということです。
隣にある自分の本物の歯と高さやボリュームに違和感があるとか、歯と歯の間の歯茎が見えなくなってしまっているとか、不自然な歯並びになっていないか、もとより、インプラントの金属部分が透けて見えてしまっていないか、被せる歯の根元に金属部分が露出していないか、といった、人から見て、造り物(人工的なもの)を入れていると直ぐに気づかれるレベルでは困るわけです。
見た目に配慮する分、インプラント治療費も嵩むことはありますが、多くの人が、望むところと言えるでしょう。
これに対し、)奥歯のインプラントはどうでしょうか。
奥歯は人からほとんど見える領域ではありませんが、硬い物を噛み砕いたり、重い物を持つときに歯を食いしばったり、力の加わる部分でもあります。
見た目は気にならなくても、丈夫さと安定感が求められます。
歯医者さんの話によると、奥歯がよく噛めると、歯の周りの血液循環や唾液の循環が良くなるそうです。
それにより、歯ぐきが引き締まり、免疫力も向上するという好循環が生まれるとか。
見えない歯ではありますが、奥歯は重要な役割を担っているんですね。
前歯だけが欠損したとか、奥歯だけが欠損したというピンポイントのインプラントなら話は早いですが、歯がほとんどない方のケースでも、こういった歯の構造や役割をご存知ないと、とりえあえず、見える部分だけインプラントをして欲しい、という患者さんが相談に訪れるようです。
そんなケースはどう対応すべきなんでしょうか。
歯医者さんによると、前歯と奥歯というのは、お互いにかばい合う構造になっているそうです。
1つに負荷がかかれば、他の歯がカバーしようと頑張り、その歯にも負担が行くという関係。
通常の歯では、下の前歯が上の前歯と噛みあう時に、奥歯どうしも噛むということによって、前歯を守っているそうです。
そのため、前歯だけにインプラントを入れると、下の歯が上の歯の裏に当たる時にインプラントを傷つけてしまうんだそうです。
せっかく費用をかけて整えたインプラントも、見た目重視で前歯だけに入れると、インプラントを傷つけ、インプラントの寿命を短くしてしまう可能性があります。
ですから、前歯だけでなく、奥歯も同時に治療するのがベターだそうです。
歯の機能、骨格や顎の仕組み、体の機能を網羅した見解で、歯医者さんは判断をしてくださいます。
自分の要望を伝えつつも、専門家のアドバイスをしっかり聞き、効果的なインプラント治療を受けることをおススメします。